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Amazon転売は違法なのか?
「Amazon転売は違法なのか?」について、
1. 明らかに転売が違法になるケース(コンサートチケット)について
2. 古物営業法について
3. モラル的にグレーな転売のケース
4.【まとめ】Amazon転売は違法なのか!?
という角度からみて問題ないか話していきたいと思います。
1.明らかに転売が違法になるケース(コンサートチケット)について
Amazon転売には限りませんが、明らかに転売が違法になるケースがあります。
それは、チケットの転売です。
チケットの転売行為は都道府県の迷惑防止条例により違法になっています。都道府県の迷惑防止条例は以下の通り定めています。
・転売目的でチケット類を公衆に対して発売する場所において購入し、または購入しよう とすること。
・公衆の場で、チケット類を他者に転売し、または転売しようとすること。
迷惑防止条例で「公衆の場でチケットを販売」と規定されています。インターネットでのサイトは公衆の場所にあたるか?ということが問題になりますが、条例の適用により逮捕されるケースもあるようです。
昨年「嵐」のコンサートチケットを転売した女性が逮捕されるという事件が起こっています。
従ってチケットの転売はAmazonではNGです。念のためアマゾンを隅から隅まで見てみましたが、出品者がチケットを転売しているケースはありませんでした。
2. 古物営業法について
古物営業法が戦後間もない間に施行されています。盗品の売買防止のために、古物を扱う販売業者に規制を加えるのが目的です。
古物の範囲としては以下の通りです。
(1)美術品類
(2)衣類
(3)時計・宝飾品類
(4)自動車
(5)自動二輪車及び原動機付自転車
(6)自転車類
(7)写真機類
(8)事務機器類
(9)機械工具類
(10)道具類
(11)皮革・ゴム製品類
(12)書籍
(13)金券類
古物営業法を厳密に解釈するならば、中古品をアマゾンで販売する事業者は古物商の許可を取っていなければならないことになります。
古物商の許可申請には最寄りの警察署の防犯課に赴く必要があります。個人での古物商許可申請と法人での古物商許可申請では求められる書類が少し違います。
個人、法人の申請で共通に求められるものとしては
・住民票
・身分証明書
・登記されていないことの証明書
・略歴書
・誓約書
です。
法人申請の場合は法人の定款、登記事項証明書が必要になります。届け出制ではなく、許可制になります。おそらく過去の犯罪歴など有った場合は許可されないのではないかと思います。
転売業を営む知人が複数名警察署に古物商の許可をもらいにいった経験談を聞いたことがあります。
警察に行くということで多少緊張されていたようですが、型通りの質問を数点受けただけで特に問題なく許可が下りたということを聞いております。
普通に業務を営まれておられる方であれば、問題なく許可が下りるのではないでしょうか?
3. モラル的にグレーな転売のケース
これからお話しさせていただくのは法律の条項には違反していないが、モラル的に
見てどうなの?というお話です。
妖怪ウオッチの時計が転売業者によって高値で転売されたことがマスコミで話題になったことを覚えておられるでしょうか?
その当時は妖怪ウオッチがブームでメダル、時計が商品化されるごとに子供たちは売り場に殺到したものです。
ところがその時は転売目的の業者が売り場に列をなして並んで買い占めてしまったため、妖怪ウオッチの新商品を心待ちにした子供たちは列に並んでも買えないという残念な事態が全国で起こりました。
インターネット上の妖怪ウオッチグッズのサイトを見ると妖怪ウオッチのグッズの値段が数万のレベルまで上昇していました。もともと数百円で購入できたものが数万円まで上昇してしまうと子供たちは全く手が出なくなってしまいました。
ネット上ではこのことが問題になり、子供の夢を破壊する悪者ということで転売業者が悪者になってしまったのでした。
こういうことが起こったことで転売を悪者ととられるべきでしょうか?個人的に転売業者は資本主義の原理原則に従い商売をしているだけであり、悪徳という言葉は全く当たらないと考えています。
転売業者が原因で妖怪ウオッチの価格が高騰したと報道されたことで転売業者のイメージが悪くなったことは残念なことなのです。
妖怪グッズが高騰したのは単に需要と供給のバランスが崩れただけであり、供給が増えれば商品の価格は下がります。
メーカーの供給不足が価格高騰の原因であり、転売業者にその責任を負わせるのはあまりにも当を得ていないのではないでしょうか?
【まとめ】Amazon転売は違法なのか!?
最後に、古物商の免許について述べてみます。
個人的に申し上げますと、私が古書の転売を行っていた時は古物商の許可申請をしておりませんでした。
その当時転売を行っていた仲間でも古物商を取得していない人が一定以上の割合でいたと思います。しかし本格的に法人を立ち上げた場合は古物商の免許を取得された方が多かったように思います。
古物商の免許は本格的にビジネスとして立ち上げる場合は絶対に必要ですので、取得するほうがお勧めです。
古物商の許可を取得し、チケットや盗品を扱わないように気を付ければアマゾン転売が法に触れるということはありません!
なので、堂々とアマゾンを使って転売ビジネスを拡大していけばよいと思います。